オーガナザイズド

三十郎氏は映画とカメラと旅について語りたい。なお、実態はほぼ映画である。

『ミミック』

Mimic, 105min

監督:ギレルモ・デル・トロ 出演:ミラ・ソルヴィーノ、ジェレミー・ノーサム

★★

概要

遺伝子操作により変異したゴキブリに襲われる話。

感想

怪物に襲われるホラー映画のストーリーなんてどれも似たようなものである。何かしらの原因により怪物が現れる。怪物が人を襲い、このままでは人類規模でヤバい的な危機に陥る。 主人公たちが苦難を乗り越えて怪物を倒してハッピーエンド。映画の最後に怪物が生き延びていることを匂わせておけば、様式美の完成である(本作ではそのような匂わせはないが、続編がある)。

展開に差がないならどこで違いを作るか。怪物の設定やビジュアル、そして見せ方で勝負するより他にない。その辺りは流石のデル・トロ監督。限りなく変態的性癖に近い異形の者への愛を胸に秘めきれていない監督は、安定感のある気持ち悪さを披露してくれる。

しかし、ホラー映画として観客の恐怖を煽るためなのか、変異ゴキブリのユダはなかなか正体を見せてくれない。怪物が前面に出てくるとホラーとしては安っぽくなる。映画の見所は怪物の造形にある。ジレンマである。

ミミック (字幕版)

ミミック (字幕版)