オーガナザイズド

三十郎氏は映画とカメラと旅について語りたい。なお、実態はほぼ映画である。

『ヒッチコック/トリュフォー』

Hitchcock/Truffaut, 80min

監督:ケント・ジョーンズ 出演:アルフレッド・ヒッチコックフランソワ・トリュフォー

★★★

概要

ヒッチコックトリュフォーの対談を基に現代の監督による解説を交えたドキュメンタリー。

短評

ヒッチコックがどうやって映画を撮っているのかが分かれば、どうやって映画を観るべきなのかも分かる……はず。

感想

ヒッチコックがどれくらい凄い人なのかは、本作に出演している映画監督の錚々たる顔ぶれを見れば誰にでも分かる。マーティン・スコセッシをはじめ、デヴィッド・フィンチャーウェス・アンダーソンなど、ハリウッドを代表する監督が彼を褒め称えている。中でもスコセッシによる解説は熱が入っており、普段でも早口なのがもっと早口になっている。とてもゆっくりと話すヒッチコックとは対称的である。

情報量としては本作の下敷きになっている本『映画術 ヒッチコックトリュフォー』の方が多いが、やはり映像を見ながらだと分かりやすい。本の方では、ヒッチコックが役者に文句を言っていたり、自身の作品を失敗作と切り捨ててトリュフォーがフォローするシーンがあったりと面白いので興味のある方は是非。有名な映画用語「マクガフィン」がいかなるものかについても言及がある。

若い頃の黒髪ふさふさのヒッチコックが見られる。

印象的な言葉が二つ。一つは、「サイレントこそ純粋な映画形式だ」というもの。三十郎氏には海外旅行中に映画館に行った経験があるのだが、言葉が半分も分からずとも映画は楽しめた。映像言語というのは世界共通である。

もう一つは、「ロジックなんて退屈だからね」というもの。ブログで文章による記録をつけ始めてから顕著だが、論理的な破綻をあげつらうような見方が増えている。積極的に楽しまねば。

定本 映画術 ヒッチコック・トリュフォー

定本 映画術 ヒッチコック・トリュフォー