オーガナザイズド

三十郎氏は映画とカメラと旅について語りたい。なお、実態はほぼ映画である。

『大統領の陰謀』

All the President's Men, 138min

監督:アラン・J・パクラ 出演:ロバート・レッドフォードダスティン・ホフマン

他:アカデミー賞助演男優賞(ジェイソン・ロバーズ)、脚色賞(ウィリアム・ゴールドマン)、録音賞(ディック・アレクサンダー他)、美術賞(ジョージ・ジェンキンス他)

★★★

概要

ワシントン・ポスト紙の記者二人がウォーターゲート事件を追う話。

短評

ジャーナリストの仕事というものは地味である。事件を追いかけるにしても、名探偵のように華麗な推理でズバッと解決とはいかない。関係者を一人ずつ地道に当たって証言を集める。話の裏付けを取る。派手な展開とは無縁である。従って本作も映画としてはとても地味である。しかし一見の価値はある。

感想

世間を揺るがすようなスクープがそこらじゅうにコロコロと転がっていては困る。ウォーターゲート事件も、初めは単なる不法侵入事件としての扱いだった。まさか大統領にまで結び付くとは誰も思わない。事件の取材に当たったカール・バーンスタインダスティン・ホフマン)とボブ・ウッドワードロバート・レッドフォード)の二人も、政治部ではなく社会部の記者である。それが謎の男ディープ・スロートの助言により、金銭の流れを追って行く内に大統領側近へと繋がっていく。その後、事件を追う過程で描かれているのは徹底した地道な努力である。

映画の最後は、タイプライターの打ち出す文字でその後の展開が語られる。映画が公開されたのはニクソンの辞任から2年後のため、当時は「観客の皆さんご存知の通り」の展開だったのだろう。現代の観客にとっては少々不親切である。

U-NEXTから約1年ぶりに31日間無料リトライキャンペーンの案内が届いたので、今日からしばらくプライム・ビデオとはお別れ。

大統領の陰謀 (字幕版)