オーガナザイズド

三十郎氏は映画とカメラと旅について語りたい。なお、実態はほぼ映画である。

『スピード・レーサー』

Speed Racer, 135min

監督:ウォシャウスキー兄弟 出演:エミール・ハーシュクリスティーナ・リッチ

★★

概要

レーサー家の次男がレースに参加する話。

感想

ウォシャウスキー兄弟としては最後の監督作品。『マトリックス』シリーズで創り上げた黒を基調とするクールな世界観は何処へと。テカテカ極彩色の映像を「“逆に”格好良い」と思えないのなら辛い2時間になる。

同じ年に同程度の予算で『アイアンマン』が製作されたことを考えれば、チープな質感のCGが製作年代や予算の都合ではなく、演出上の狙いを持っていることが分かる。原作である『マッハGoGoGo』のイメージに忠実に製作されたようだが、原作ファンではない観客には受け入れがたい。実写に馴染むようにデザインされた『アイアンマン』とは対称的である。見た目が原作に似ていればよいというものではないと教えてくれる事例のひとつ。

レーサー家の三男スプライトルがストーリーに関係ない上、コミックリリーフとしても上手く機能していない。テンポを悪くしているだけなので、コミックリリーフはスパーキーに任せてしまってもよかったのではないか。

収穫があるとすれば、クリクリの目がアニメのキャラっぽいクリスティーナ・リッチが見られることと、画面に素材を重ねて場面を切り替える編集くらい。幼女時代のトリクシーを演じたアリエル・ウィンターは、小さくしてしまう前のクリスティーナ・リッチよりも、おっぱいがとてつもない成長を遂げている。

スピードレーサー (字幕版)

スピードレーサー (字幕版)