オーガナザイズド

三十郎氏は映画とカメラと旅について語りたい。なお、実態はほぼ映画である。

『ババドック 暗闇の魔物』

The Babadook, 93min

監督:ジェニファー・ケント 出演:エッシー・デイヴィス、ダニエル・ヘンシャル

★★★★

概要

シングルマザーが怪物に出会う話。

あらすじ

子育ては大変である。息子の産まれた日に夫を事故で失い、息子は少々元気過ぎる、息子を育てるためには働かねばならず…、母親は次第に追い詰められていく。夜は眠れず、周囲の人間は敵に見え、幻覚が見え始め、愛犬を手に掛け、そして息子までもを手に掛けようとする。

感想

ババドックの正体は母アメリアの中に潜む「夫ではなくこの子が死んでいれば」という感情だろう。子どもという怪物が呼び起こしたもう一人の怪物である。最後はババドックを地下に閉じ込め飼い慣らす。劇中で「否定すればするほど私は強大になる」と述べているように、消し去ることの出来ない感情は宥めすかして上手く付き合っていくしかない。

大半のシーンは育児ノイローゼによる幻覚で説明がつくのだが、最後に餌やりをするシーンは幻覚ではなく事実として描いているように見える。何か特別な意図があるのか。餌をやるという行為の意味も気になる。アメリアが自身の感情を充足させるために何らかの行動をとっていると捉えた場合、虐待という単語が浮かばなくもない。

イギリス映画かと思ったらオーストラリア映画だった。確かに空は晴れているし雨も降らない。発音を聞き分けるポイントとかあるのかな。