オーガナザイズド

ONE OF THESE DAYS, I'M GONNA GET ORGANIZ-IZED.

カメラを買いたい

レンズは買った

ボディはまだない。

レンズの選択は三十郎氏を酷く悩ませた。「価格も安く信頼感のあるニコンの純正品にしておきなさい」という良心の囁きに反し、手ぶれ補正と最短撮影距離29cmの誘惑に抗うことは叶わなかった。三十郎氏はタムロンの45mmを購入した。ニコン純正品の最短撮影距離45cmと比較すれば、いかに被写体に近づくことができるのかが分かる。しかし中古市場におけるレンズの価格も倍近かった。被写体に近づくために写真の撮影からは遠ざかる皮肉な結果となった。

ボディを選ぼう

D800 vs D750

ボディはD800とD750のどちらかにしようと検討していた。D3200を購入した頃はとても手の出ない価格だったD800も手の出せる価格にまで落ち着いている。D800といえば高画素機の先行者的存在であり、それだけにブレに対してシビアであるとの評判だ。対するD750はD800よりも一つ下のカテゴリーに位置するが、センサーはD800のExpeed3よりも一世代新しいExpeed4を搭載している。そして画素が少ない分扱いやすい。

画素の多さが画質の良さを意味するわけではないが、三十郎氏はD800番台機に対して憧れを抱いており、D750よりも価格が安いならD800を選ぼうと考えていた。それでも気になるのはやはりブレである。高画素であるが故に小さなブレが気になりやすいという事実に加え、ミラーショックが大きくブレやすいという悪評も気にかかる。

Nikon デジタル一眼レフカメラ D800 ボディー D800

Nikon デジタル一眼レフカメラ D800 ボディー D800

 
Nikon デジタル一眼レフカメラ D750

Nikon デジタル一眼レフカメラ D750

 
D810

高画素機への憧れはあるが、ブレを気にするのならD750にすべきかと逡巡していた三十郎氏がちょっとした臨時収入を手にしたことで事態は好転する。

D800の後継機D810にはミラーバランサーなる機構が搭載されており、手持ちでも十分に撮影が可能であるとの評判である。三十郎氏の臨時収入はちょうどD800とD810の価格差を埋める程度のものであった。「これはD810を買えという天の意思か!」と三十郎氏は信じてもいない神を讃えた。

Nikon デジタル一眼レフカメラ D810

Nikon デジタル一眼レフカメラ D810

 
機は熟した

カメラというのは高い買い物である。高い買い物というのはなるべくオトクにしたい。

世の中にはポイントサイトというものがあって、これらのサイトを通して買い物をすれば現金化も可能なポイントを獲得できる。更にポイントサイトのキャンペーンを狙えば普段の10倍を超えるようなポイントが付くこともある。

三十郎氏は、Yahoo!ショッピングのTポイントとLINEショッピングのLINEポイントの両取りを虎視眈々と狙っていた。ちょうどマップカメラの中古価格の改定もあり、後はオトクなキャンペーンを待つばかり。正に「機は熟した」という様相である。しかし好機は三十郎氏を待ってはくれない。三十郎氏がキャンペーンを待っている内に、熟しすぎて地面へと落ちてしまった。

価格の下がったD810の在庫はマップカメラから一掃された。復活したかと思えば大幅な値上げ。袋小路である。

悩みは悩みを生む

「とにかく好機を逃さないことです」という老婆のアドバイスは三十郎氏の耳に届かなかった。眼の前の好機に気づかず、みすみす好機を逸したのである。

「D800も十分すぎるほど良いカメラではないか」そんな考えが三十郎氏の頭をもたげる。D800とD810の差額を使えば台湾旅行くらいなら行けそうである。撮影機会を増やす方がきっと面白いだろう。差額でできることを考え出すと、D800で良いのではという思いが強くなる。一方で一度D810を手に入れるつもりになっていた三十郎氏の頭は、そのスペック差が気になって仕方ない。

一度はD810の購入を決めたつもりだったが、再び考える時間を得たことで悩みは止むことがない。買うと決めた時こそが好機だった。好機を逃せば袋小路に嵌まる。

三十郎氏がいつカメラを入手できるのかは本人にも分からない。